螺旋

2004年8月18日 散文
あなたのいた世界が、

わたしの全てでした。

誰がなんと言おうと、

あの交わりはわたしの組成を緩やかに組み換え、

わたしを別のものへと変えました。

あなたのいた世界が、

わたしの全てでした。

誰がなんといおうと、

たとえそれが依存だとしても、

わたしの中にはぎゅうぎゅうに、

あなただけが詰まっていました。

あなたのいる世界が、

わたしの全てでした。

今もこれからも、

仕組みを変えたわたしのカラダは、

もう、元に戻ることはない。

たとえばなにかを失ってしまっても、

たとえばあなたを失ってしまっても、

たとえばわたしを失ってしまっても。

あなたのいる世界だけが、

わたしには輝いて見えました。

どうしてでしょうね。

わたしにはよくわかりません。

あの交わりだけが、

なぜ、

わたしを変えてしまうことになってしまったのか。

おそらくそれが、

恋というものなのでしょうね。

そうも、思います。

待つものが刹那であったとしても、

あなたのいる世界はわたしの組成を変え、

わたしの全てにあなたが。

あの交わりだけがわたしを変えて、

全ての世界を失ってもわたしは、

内にあの交わりを抱きしめて、

行くのでしょうね。

愛なのでしょうか。

執着でしょうか。

わたしにはよく、わからないでいます。

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