雨が降っている。

暖かな体温を感じて目覚めながら、

ああ、Kとはどれだけ肌を合わせていないだろう?と、考える。

もう3ヵ月以上になるだろう、きっと。

今日の当直が明けたら、明日Kがうちに来る予定。

予定は未定だ。

その約束が果たされるまで、

本当の意味で信じることなんてできない。

ただ小さな、1日の約束すら、

信じることができない関係と言うのも、

哀しいものだけれど。

かわいそうなK。

彼はわたしがどこまでも、

Kに誠実だと、思っているだろう。

Tくんの隣に眠りながら、

Kを、想う。

このコを傷つけたくない、と思いながら。

なぜ、Kがいいのかなんて、

昔はいくつも理由があったはずなのに、

今はその理由は全てK自身の嘘で否定されてしまった。

あとに残ったのは、

Kと共にいる時の、

赦しの形に似せた歪んだ愛情だけだ。

執着かもしれない。

わたしは、

石ころを長いこと宝石と間違えて抱きしめていすぎて、

それが石ころだと気づいた今も、

その抱きしめた時間の長さを惜しんで、

手放せないだけなのかもしれない。

愛情なんてどれもどこかが歪んでる。

苦し紛れにそう思ってみる。

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