結果的に、Kは来なかった。

電車がとうになくなった1:55ごろ、

やっと仕事が終って帰れなくなった旨のメールが届く。

 もう待てません。

 約束が反故になるたびに、

 死にたくなるので待つのは終わりにします。

 少しでもわたしを思うのならば、

 返信はしないでください。

何度か送信を押して、すぐに、中止する。

結局メールは何度も送信と中止をくり返し、

送信ボックスの中に溜息とともに保存されたままだ。

丸二日。

Kの動きはない。

わたしも静観したままだ。

言いたいことはヤマほどある。

一度喧嘩をしてみたかった。

わたしもKも、本当に本当に思ったことを、

ぶつけあってみたかった。

飲み込むのではなく。

Kにもあるだろう。

わたしにはヤマほどある。

でも、そうしないのはわたしたちのシンクロする部分。

もう、このままKの元からは消えてしまおう。

はっきりと言える事実は、

わたしはKを愛している、ということ。

でもKを信頼することはできない、ということ。

共に同じ方向を見つめて歩いて行くことが、

柔らかで形の定まらない何かを、

一緒に作って行くことが、

あまりに不安定で怖くてできない、ということ。

おそらくKにとってもそうなのかもしれない。

怒りの感情はない。

わたしはKにさようならを告げることは、できないだろう。

だから口を閉ざす。

気持ちが、いつか、ついてきてくれればいいと思う。

恋愛ごとに一途な自分に戻ろう。

結局いくつかの想いの中心でいることは、

わたしには向いてはいないのだ。

さようならは、言えないけれど。

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